近況報告
ここで近況報告をさせていただきます。
aoimori2010は来年度から、東京都の高等学校の現場で働くことになりました。
ずっとボランティアで中学の現場を経験していたし、特に希望を出していなかったので中学かな、と思っていたので、高等学校から電話が来た時にはびっくりしました。
書類をもらいに行った際に来年度のことをちらりと聞きましたが、地理の先生がいなくなり、その次が自分とのことでしたので、来年度は地理(地理A)を受け持つことになりそうです。
特に相手は工業高校の生徒なので、より社会科教師としての実力が問われる環境となるので、「まともな」授業ができるように努力していきたいと思います。
地理について、特に最初は世界地図の見方なので、この部分で何か授業で使えそうな本などがあれば、紹介していただけると嬉しいな、と思ったりします。
こんな感じで日記風に近況報告があったりしてもよいかな、と思ったりしていますので、よろしくお願いします。
3月の打ち合わせ延期について
3月13日(土)に予定していた打ち合わせですが、学部の後期入試があるために入校禁止であることと、人数が集まらない関係で延期します。
詳しくは追って報告しますが、卒業式など様々なイベントが近いですので、3月下旬ごろになるかと思います。よろしくお願いします。
[鳴戸(有吉派)]・[読書紹介]上野千鶴子・中西正司『当事者主権』、岩波新書(2003)
有吉派に所属する鳴戸と申します。いずれ他の構成員も投稿してくるかと思うが宜しく。
本書は、障がい者として「依存」する立場から、当事者として、介助内容を自ら決め、行政が機能しないばあいは、要求を行なうというパラダイム転換を行なった歴史とその意義を考察したものである。(「介護」と「介助」の違いについては紹介の本を参照)
この要求を行なうにあたって当事者自身が団結して従来の形ではない組織を作り、その組織自身で行政に出来ないサービスを実行したデータをもとに行政側と交渉して改善させた。この一連の活動はまさに圧巻。当事者の強みをたくみに生かした戦術を現実化した運動があったことをしって衝撃を受けた。
この本は、障がいの問題だけでなく介護保険の問題にも言及しているため、いい勉強になる。
しかしなんといっても「当事者主権」の大切さを痛感できる。当事者だからこそわかること、他人にはわからないことだからこそ主張することが、何かを変える原動力になるということをここまで鮮やかに示している本はあまりない。教育に関わる人は、「不登校学のススメ」の項目は是非読んでもらいたい。
「他人と違っていいし、それで不利益を蒙る目にあいそうなら主張するのは当然だ。」という主権者意識をもたせることは、果たして現在の学校制度では可能なのかを考え、今後に生かして欲しい。「生徒」という当事者主権に教師は何が出来るのか?
生徒がコトバや行動などで表現しても聞き入れない教育システムが「当事者主権」や「主権者教育」をになっていけるのか?
この本を読んで考えるきっかけになればと思う。
以上。
・[DVD園子温「ちゃんと伝える」、「愛のむき出し」]
園子温は、日本では大変優れた映画監督であり、いわゆる「日本映画」を引っ張っていく存在である。
とくに「愛のむき出し」は、最初はコメディーかと思うが、急展開を見せるので心配なく。確かベルリンで映画賞を受賞しているはず。去年みたものの中でも強く印象に残る作品であり、良いラストだった。内容は「愛とは」としか敢えていわない。自分で見ろ!
因みに彼の作品の多くは、実話が元になっている。
「ちゃんと伝える」も「死」と「後悔」について考えるいい作品。主演はエグザイルのAKIRA。助演では奥田瑛二がしっかり脇を固める。
すっきりと4月の新生活を踏み出すために心をキレイにする作品であることは間違いない。(もっとも俺の柄にもない発言だが・・・)
研究会発足記念にこの作品をすすめる。
今は「静かなるドン」の初期香川照之の演技に注目。Vシネはいい。
以上。
生田武志『貧困を考えよう』
岩波ジュニア新書から出されている本です。
この本では、「貧困の具体的実態」、「なぜそれが起こるのかというデータ」、「世界と比べてみた日本の貧困」、「社会構造上の貧困の問題」を具体的に分かりやすく述べています。
中学や高校で、貧困問題を扱わない社会科の教師は、こういう本を読んでいる子どもからしたら、「うそ?」となってしまうので、そうならないように、この本を基に授業をしてみたいと思いました。
- 作者: 生田武志
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: 新書
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西川純『実証的教育学研究の技法』(大学教育出版 1999)
こんにちは、吉田です。どうぞ、よろしくおねがいいたします。
この本は、教育学の研究方法をわかりやすく具体的に解説しているものです。著者の専門が理科教育学ということで、事例は理科がほとんどですが、どの分野にも通ずることが書かれています。
社会科教育ではあまりなじみのない統計分析についてもわかりやすく書かれています。
なぜ先行研究を参照する必要があるのか、論文での言い回し(「大切」→「重要」)、口頭発表のコツ、指導教官とのつきあい方など、他の類書にはあまりない内容もあり、これから論文を書くという方にオススメです。
実証的教育研究の技法―教育関係大学の学生・院生のための論文の書き方
- 作者: 西川純
- 出版社/メーカー: 大学教育出版
- 発売日: 1999/01/10
- メディア: 単行本
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3月の打ち合わせ
3月の研究会の打ち合わせのお知らせです。
日時 3月13日(土)10時〜12時
場所 サンシャイン6階
内容 連絡網の作成について
これまで決定したことの説明 など
都合がつく方は、ぜひご参加ください。
また、発表してくださる方も募集中です。